【理念と黒字継続】
理念というと、現実の経営とは距離のあるものと思われがちです。
でも私のクライアントの場合、「これを売ってこんな世の中にするんだ!」って、強い想いを経営者が持っている会社の方が、黒字継続率は高い気がします。
青臭いって思われるかもしれませんが、そういう強い想いって、周囲を巻き込んでいく力を持っているんですね。
皆さんも一度、そもそも創業した理由、どうして今の仕事をしているのか、一度考えてみてはいかがですか?
ご自身の中に眠っている、より力を持った理念に気づくかもしれません。
経営者にとって最も大切なこと、それは「余裕を持つこと」。
余裕がある状態を維持していると、継続して正確な判断ができたり、新しい発想が生まれたりしやすい状態になるようです。
しかし、経営を続けていると、大切な「余裕」が損なわれ事が多々おきます。
例えば、資金不足。資金不足は何も業績が悪化している時だけに起こるのではありません。売上に先行して投資や仕入・製作をしなければならないため、業績が伸び始める時も起こるのです。
余裕が損なわれることがないよう、業績が伸び始めている時にも資金繰りの事を真剣に考えましょう。
起業後、がむしゃらに頑張って売上がようやく1億円程度に到達すると、起業時のハツラツとした感情が少し落ち着いてきてしまうようです。
「あの時は勢いがあったからな」
その通りで起業には勢いが必要でしょう。でも、中小企業白書によれば起業後10年後は約3割の企業が、20年後には約5割の企業が撤退するとの事(2011年版)。
あなたがここまで事業を継続できているのは、あなた自身の技術や能力、人脈が他者を救うことができているからに他なりません。
起業した時、事業を引き継いだ時のあの新鮮な想いを再び心に灯して、頑張っていきましょう!