【力を合わせて頑張ろう、では不十分?】
経営者の方に、「協業できていますか?」と、質問させていただくと、8割の方が「みんなで力を合わせて頑張っています」との答えが返ってきます。
そこで、私は「力を合わせて頑張っている状態から、もう一歩踏み込んで、協業を目指しませんか?」とお答えします。
「協業」は分けた作業をくっつけて、実際にお金を生み出すこと。大会社だけではなくて従業員10名以下の企業にも必要な事です。
「協業」に必要な事は、主に3つです。
・「計画」
・「調整」
・「リーダーシップ」
「計画」
なにも金融機関に見せるための「事業計画書」である必要はありません。組織全体でどの作業を、どの程度行わなければならないのか、「計画」することで、明らかになります。
「調整」
分けた作業を、ほったらかしにしていては、ある作業は進行し、ある作業はそれに対して遅延しているかもしれません。既存の組織でお金を最大限生み出すには、分けた作業の進行程度をそろえ、ボトルネックが生じないようにする必要があります。
「リーダーシップ」
中小企業はパートさんやアルバイトさん等、様々な雇用形態の方が参加することが多いようです。「仕事が最優先」という人ばかりではない事が特徴です。でもそうした人達にも真剣に、前向きに社業に取り組んでもらわなければ、既存組織でお金を最大限生み出すことはできません。
皆さんの会社でも「協業」を意識して実践してみてくださいね。
【企業って何?】
先日の投稿で
【「工場」ではなく「企業」として存在し続ける事が大切なのです。】
と書かせていただいたところ、そもそも「企業」って何ですかね? というご質問をいただきました。
前にも書かせていただいたかもしれないのですが、私は、故土屋守章先生の
「交換可能なものを、分業による協業によって、持続的に生産しているのが企業である」
という定義が素晴らしいと考えています。
ただ、この定義で示された「企業」であり続けるのは、結構難しいとも考えています(笑)。
頑張っていきましょう!