こんにちは、高橋です。

暖かくなりましたが、今日は花粉がすごいですね。

今年は全体として、花粉の飛散量は少ないようですが、
それでも今朝は、鼻がグズグズです。

なんとか、この季節をのりきりたいですね

さて、今日のテーマは
「資本の論理を超える事業継続」です。

商売について、
最もドライな見方をすれば、
会社・インフラという入れ物があり、
そこに従業員がいて、
お金があるから、
仕事が継続します。

しかし、
人はそうした冷徹な資本の論理だけに
生きるものでしょうか。

先の震災では、
多くの建物や商業施設が被害にあいました。
たとえば、津波のせいで、
いくつもの旅館が、
商売をするための建物自体が
失われるという痛ましい状態に
置かれることがありました。

上記のようなドライな考え方をすれば、
仕事は継続できる状況ではありません。

商売のためのインフラが失われてしまったからです。

しかし、
建て替えや大規模修繕で
再生するケースがあります
(もちろん、できないケースもあります)

ここで、重要なのは、
建て替えや修繕をする資金が
決定的な要因ではないということです。

事業が継続していない間も、
顧客が離れなかった、
ということももちろんそうですが、
仕事がない間も、
その旅館のスタッフ、
そして各種の取引先が離れなかった、
ということなのです。
つまり、入れ物がなくなり、
将来にかけての財務的な不安があってもなお、
その旅館を支える
ネットワークが壊れなかったということです。

その旅館のサービスに対し、
1.顧客のみならず、スタッフや取引先も
ファンになっているかどうか、

2.ネットワーク全体が協力して、
サービスを提供しているという
意識があったかどうか、

これが決定的なポイントではないでしょうか。

資本の論理を超える事業継続を
可能にする経営とは、
信頼と協力が織りなす
ネットワークを育て上げた
結果としてなしえるものなのです。